ご挨拶
小松美術作家協会
会長 中田一於
小松美術作家協会は、昭和35年(1960)12月に誕生し、小松市制80周年の令和2年(2020)に創立60周年を迎えました。会の創設からこれまでに、小松市の美術文化の向上において、多大な貢献をしてこられた諸先輩方の功績に畏敬の念をおぼえます。
毎年5月に開催している小松美術展「こまつの美」は、日本画・洋画・彫刻・工芸・書・写真の6部門の会員による新作をはじめとした自信作や意欲作、公募団体展などで発表した地元では観ることのできない作品を展示し、小松市民や小松市へ観光に来られた方々などに鑑賞していただき批評を仰ぐとともに、会員相互の貴重な研鑽の場となっています。また、本展にあわせて入札展を開催し、収益の一部を、美術文化振興のために小松市へ、美術教育の充実のために小松市立高等学校芸術コース美術専攻へ寄附しています。
本会では、創立20周年、30周年、50周年、60周年の節目の年には、記念誌を発刊してきました。小松美術作家協会Webページ「こまつの美」を開設するにあたり、本協会に長年ご指導ご鞭撻を賜りました小松市、小松市民の皆様、関係各位、そして、協会創立当初から格別のご協力とご支援によって小松美術展の開催を支えていただいております北國新聞社に厚く御礼申し上げます。
協会発足60周年を迎えて
小松美術作家協会
前会長
顧問 吉田美統
昭和35年に発足した小松美術作家協会は今年60周年を迎えました。歳月の過ぎるのは早いものですが、私が入会した昭和39年は会場が決まっておらず、会場の設営に苦労したものです。航空自衛隊からパネルを借りて小松市公会堂の4階まで運び上げたり、足りないものを急場しのぎで用意したりと手造りの会場造りでした。
50周年の記念誌を開いてみますと、最初に歴代理事長の作品が掲載されています。懐かしさと同時に、この教会に多大なる貢献をされましたこと感謝の念に堪えません。
協会が今日まで維持、発展できたのは諸先生方のご尽力と小松市民の皆様のご支援があったからこそと感謝申し上げます。
小松美術作家協会展は毎年高い評価を頂いております。創造力を維持、発展させながら後継者の育成にも力をいれていかなければなりません。いろいろな機会に他分野の先生方の批評や見識を得られることこそ、この教会の強みと考えます。
今後も個々の作家の更なる精進と作品の向上、そして個々の作家の活躍を期待してご挨拶とさせて頂きます。
小松美術作家協会創立60周年記念誌/令和2年(2020)5月発刊 より